医療従事者は、今後の日本では多種多様な働き口があります。病院や介護施設、また訪問医療の普及や発展は、医者や看護師などの職業の仕事の幅を増やすでしょう。また薬剤師などの職業は、薬局以外にも働き口が増えるでしょう。
■未来の医療技術を担っている職業です薬剤師というご職業の働き口といえば、街角や百貨店の一角にある調剤薬局や、大手企業が全国展開するドラッグストアの店舗などをお考えになる方が多いでしょう。しかし、大学の薬学部で難しい知識やスキルを習得し、国家資格を得た方の勤め先はそれだけではありません。
製薬会社や大学や民間企業の研究機関などに勤める方も沢山います。この分野の知識と適正のある方ほど、技術を開発、調査、研究をするご職業につくことがあるということです。仕事には適正というものがありますから、薬局などの販売職よりも、技術開発や発表に向いている人材もいるということです。
また、今後の日本社会では、医療開発がもっとも重要なテーマになっていますから、その職業需要も高まっています。
仕事のやりがいは様々なものがあります。人それぞれ、仕事に対する充実感の得方は違います。医療従事者で薬剤の技術者に関しても同じで、ドラッグストアで顧客に対して商品の説明をしたり、販売員として生き生きと仕事をされる方も大勢います。
しかし、大学の薬学部を卒業される見込みのある方で、昨今では技術開発機関に就職を希望されている方が増えています。人気の秘密としては、実際この日本社会で求められている職業であるということもあります。
日本は高齢化社会ですから医療を必要とされる方の割合はどんどん増えています。新しい新薬の開発や、新しい医療行為、薬剤の有効利用の仕方などを調査、究明していく仕事は、大変社会的な意義が強い職業と言えるでしょう。
大学の技術開発機関や民間企業の技術開発部などに就職をする薬剤師の方は、大学時代からその適正を自覚されている方が多いということです。ゼミなどで、新しい技術や医療的な用法に関するレポートを出すことに秀でていたり、発表やプレゼンテーションが巧みであったりする方が多いです。
また、学生の期間に得意であった薬剤分野が、今後の日本社会にとって特に需要の高い分野であるということは、大変な適正と言えるでしょう。たとえば、昨今はメンタル医療の需要が高まっていますので、精神疾患の患者様に有効な医療や、高齢者の認知症に関する医療、薬剤用法に関心が深い方は、研究機関への就職に向いているといえます。
現在、一般の薬局に勤められている方でも、適正のある方は技術開発機関に転職をされる方が多くなっています。