製薬会社には薬学部卒の薬剤師が研究者として業務しており、新しい医薬品を創出するための研究に従事しています。医薬品の研究は、基礎研究という医薬品としての候補となる化合物をピックアップするという段階から始まります。
有効性のある化合物が見つかれば、マウスやラットなどの小動物やサルなどの大動物に投与し、副作用や期待される効果を確認する段階に入ります。その段階において人体への影響はある程度確認できるため、重大な副作用等が無ければ臨床研究のステージに移行されます。
医薬品業界においては、生活習慣病や成人病など患者数の多い病気に対する薬と、未だに効果のある特効薬がない領域において画期的な新薬を創出するというアンメットメディカルニーズが需要として高まっています。さまざまな薬に対して薬剤師の研究職の役割には非常に高い要求がなされています。